シドニー オペラハウスは、世界建設競技応で233件の応募の中から選ばれた、デンマークの建築家ヨーン・ウツソン氏によって設計されました。帆の形をした外壁はカットされたオレンジの皮から発想されたという説もあります。この独特な構造から建設はとても困難で、当初は4年程度で完成する見込みでしたが、14年もかかり1973年に完成しました。途中、工事の遅れは政治問題にまで発展し、ウツソン氏は1966年に設計者を辞任、故郷のデンマークへ帰国してしまい、その後二度とオーストラリアの地を踏むことはありませんでした。2007年、シドニー オペラハウスは年代的に最も新しい世界遺産として登録されました。2008年にウツソン氏が逝去したその翌年には、栄誉を称え館内でメモリアルコンサートが開かれました。
1973年、待望の開館時にはエリザベス2世が来場しベートーベンの第九を演奏しました。5つのホールを持つシドニーオペラハウスでは、開館以来数々の名作が公演され続けています。現在に至っては毎年1600回以上のコンサート、オペラ、演劇、バレエの公演が行われています。好みの公演があればぜひ鑑賞してみましょう。シドニー交響楽団はシドニーオペラハウスを本拠地として活動しており、定期的に素晴らしいコンサートを開催しています。
コンサートに行く時間がない、タイミングが合わない、でもシドニーオペラハウスについてもっと知りたい、という方には館内見学ツアー(有料)がおすすめです。30分のツアーで豊富な知識を持つ専属ガイドが館内を案内してくれます。舞台のリハーサルに遭遇できる事もあります。
※2020年12月現在、英語ツアーは再開していますが、日本語ツアーはまだ見合わせ中です。
館内にあるベネロングレストランは、オーストラリアのセレブリティシェフ、ピーターギルモア氏が手掛けるモダンオーストラリア料理のお店です。地元でも好評でいつも賑わっているこのレストランは、記念日などの特別な日のために予約を入れる人も多い人気店。雰囲気満点で素敵なディナーを楽しむのにとってもおすすめ。少しおしゃれをしてぜひ行ってみたいレストランです。必ず事前に予約が必要です。
もう少し気軽にお酒やお食事を楽しみたい人には、屋外のオペラバーで夜風に触れながらビールやおつまみ、軽食がおすすめです。
アクセス
シドニー オペラ ハウス (Sydney Opera House)
電車またはライトレール(路面電車)サーキュラーキー駅から遊歩道沿いに徒歩6分程度。
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