ケアンズ市内中心から南へ約120㎞先に位置する神秘的な古城、パロネラパーク。熱帯雨林に囲まれたこの古城は、スペインの片田舎で生まれ育った1人の少年ホゼ・パロネラが自ら設計・建築を手掛け、生涯をかけて築き上げた夢のお城です。洪水や火災といった災害に見舞われ、一度は廃墟となってしまったパロネラパークですが、1993年に現在のオーナーの下で再建され、再び観光地として人気を集めるスポットになりました。ホゼの夢が詰まったパロネラパークを一度訪れてはいかがでしょうか。
©Paronella Park
ホゼ・パロネラがパークを建設する際に、一番気に入った場所がメナ クリーク滝です。雨の多い季節には豪快な滝を見ることができ、雨の少ない季節は滝つぼで泳ぐことができます。1933年に、ホゼはメナ クリーク滝の横に北クイーンズランド州で初となる水力発電所を作りましたが、廃墟となった後は使われていませんでした。2009年~2010年にかけて現在のオーナーが見事に水力発電所を復活させ、現在はパロネラパークの電力を担っています。
ホゼ・パロネラが一目で惚れたメナ クリーク滝 ©2020 Kintetsu International Express (Oceania)
園内には、天にも届くかのようにまっすぐ伸びる大きなカウリ松の並木道があります。そしてこのカウリ松の並木道の先には、ホゼ・パロネラが愛してやまなかったメナ クリーク滝があるのです。写真をよくご覧ください。並木道の先には滝が写っているのが見えるでしょうか。ただ、若くして亡くなったホゼ・パロネラは、残念ながらこのように大きく成長したカウリ松の並木道を拝むことはできませんでした。現在は多くの人がこの素敵な並木道を訪れ、パロネラパークを楽しんでいます。
カウリ松の並木道 ©2020 Kintetsu International Express (Oceania)
お城はパロネラパークを訪れたら絶対に見逃せないポイントです。よく、上のお城と下のお城と言われますが、特におすすめするのは下のお城です。本来はお城ではなく、リフレッシュメントルームと呼ばれています。当時は下のリフレッシュメントルームにカフェがあり、噴水やテニスコートもありました。リフレッシュメントルームからもメナ クリーク滝がよく見えるように設計されております。昼の景色もさることながら、夜はライトアップされて誰もが息をのむような絶景をご覧いただけます。
パロネラパークの下のお城(リフレッシュメントルーム) ©2020 Kintetsu International Express (Oceania)
ライトアップされた幻想的なお城(リフレッシュメントルーム)©Paronella Park
©Paronella Park
アクセス
ケアンズから南へ約110㎞、車で約1時間30分。長距離の運転となるため、ツアーで行くことをおすすめします。運転に自信がある方はレンタカーを借りていくこともできますが、舗装状況が悪い場所も多いため、あまりおすすめしていません。
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