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【ゴルフ親父の独り言】国勢調査(CENSUS)


先のブログで、ニュージーランドの総人口が460万人と記載しましたが、政府統計局の資料を再度検証してみると、2018年末の総人口が480万を越えた数字に変わっていました。しかし正確な総人口は不明という情けない状況が現実とのこと。おそらく誤差は10万人程度とも言われており、先進国と明言する自信がなくなりました。

2018年3月6日、旅行者も調査対象にした国勢調査(Census 2018)が行われましたが、調査検証作業は現在も続いています。最終結論は2019年9月23日まで待たなくてはなりません。2018年の調査時点の政府による予想人口との差は1.2%(58,000人)と発表されましたが、これは58,000人が調査回答をしていないことによるものか、他の理由によるものかの特定が出来ないという意味です。

5年毎に行われるCensusですが、2013年の調査では、政府予想との差は2.4%(103,800人)と無視出来ない数字として現れていました。Censusは国民の義務であり、回答を怠った者に対する罰則も適用されますが、回答率は2013年の調査では94.5%、2018年では90.0%と非回答者が増加しています。Censusには多額の費用が投入されますし、2018年の調査ではネットと紙による調査が並行して行われましたが、地域によってはネット回答に馴染まない高齢者や、住所登録が不十分なまま生活している住民の数字が反映されなかったという批判もあります。

統計局は、人口動向を見極める為により正確な調査が必要であることを盛んにアピールしていますが、基本的な人口統計の集約方法は89%がCensus結果から、11%が他の政府関係機関からのデータの合算です。ここで問題となるのが11%のデータの中身なのです。

ニュージーランドはスケールこそ小さいながらも多国籍国家であり、さらに先住民族のマオリ人の権利が尊重されています。少数民族でもあるマオリ人の利権確保に様々な公的機関の政策が関与します。地方毎にその方法やポリシーが異なることも多く、政治的な思惑から正確な人口統計が出来ない、又は敢えて提出しないという事態も起こります。捏造や改竄は無いと思いますが、全体の1割を超える数字の信憑性に疑問が残るとすれば公正な予算配分が行われているとは到底考えられません。

加えて、調査集計作業に約1年半を要し、出てきた資料に基づいて政策が練られ、実行されるまでの時間を考えると、次の調査直前に政策実施という流れがやっとでしょうし、その間には国政選挙がありますから、調査結果を生かすどころではなくなります。国勢調査の重要性を今更説く必要はありませんが、IT環境整備が日々進む現代、それも5年に1度の調査の正確性や迅速なデータ処理方法を議論するのが先決なのではないかと思います。2018年の調査で特定出来なかった、医療保障費不足を検証するには再調査が必要だと訴える国会議員もいて国勢調査を取り巻く環境は深い霧の中なのでしょうか?それとも既に利権争いの泥沼となっているのでしょうか?5年毎とはいえ旅行者にも適用される調査ですから旅行業者として無関心ではいられないのですが。

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